Kyoto 一晴画廊 ICHIHARU GALLERY Blog

京都・御所南 一晴画廊(企画) 展覧会、国内外で活躍するアーティストの作品情報などをお届けしています。 〒604−0951京都市中京区晴明町660(二条通り富小路西入る南側) 075−212−3484 080-5714-3753   info@ichiharugallery.com   http://ichiharugallery.com

清浄な空気を残す絵たち/刀根和也日本画展

 

本日、刀根和也さんの日本画展が終了いたしました。

とても不思議な展覧会でした。

いつもの展覧会では、普段よりも気が張り、テンションも「お客様へ作品の良さをお届けしなければ!」といった「オーナのテンション」で過ごすことが多いのですが…

今回は、刀根さんと同じく「描く側にいる人」の心持ちで、多くの時間を過ごしていたように感じました。

刀根さんの絵肌が醸し出す「作る喜び」のオーラに、私も画廊も、すっかり染まってしまいました。

真剣に日本画に向き合う刀根さんの真心を込めた絵です。

その絵が、日本画を愛した曾祖父が建てた家に置かれ、響き合うものがあったのでしょう。

作品を搬出した後の部屋に、スーッと清浄な気配が残っています。

若い画家を支援していた曾祖父も、きっと嬉しい思いで展覧会を見ていたはずです。

「一晴画廊」の名は、私に美しいものを惜しみなく与えてくれた祖父の名から一文字とりました。

その際に、曾祖父に可愛がられた父と「秀をとって秀晴画廊はどうだ」「一晴のほうがいい」と、どの代の名前を入れるかで少し揉めました(笑)。

いつも将棋をして遊んでくれた祖父とは違い、福田平八郎や堂本印象など立派な日本画さんを家にお招きできた曾祖父は、私には憧れであり、遠い存在でした。

遠過ぎて、落ち込むくらいに。

でもこの家で過ごすうちに、写真でしか知らない曾祖父の存在を、親しく、あたたかく感じるようになってきました。

まるで、若い作家さんと私が奮闘しているのを、見守ってくれているかのように思えます。

刀根さんだって、未来の福田平八郎ですから!

きっと未来に、「すごい作家さんがここに集ったのですよ」と、後世に伝えていけるようになるのでしょう。

そう信じています。

今回の展覧会でも、「これはいい」と心に響いた作品は、お客様のもとへお届けできることになりました。

画廊のオーナーとしてだけではなく、日本画仲間の一人として、ますます刀根さんを応援したくなりました。

ぜひまたご一緒に、展覧会を作らせていただきたいと願っています。

刀根さん、感動に満ちた展覧会を、本当にありがとうございました。

 

f:id:ichiharugallery:20141214215316j:plain